香川大学経済学研究科 2002年度
政治理論「社会選択とゲーム理論による政治経済分析」 (Political Theory: Social Choice and Game Theory Approaches to Political Economy)
三原麗珠
4単位 第1, 2学期 時間・教室: 受講者がいなかったので開講せず
合理選択政治理論 (実証主義政治理論・新制度論) はミクロ経済学に見られるような分析的モデルにより政治現象を説明しようとする.説明の際,ルールなどの社会構造の制約のもとで合理的に行動しようとする個人を想定するのが特徴である.この演習では,合理選択理論でもちいられる社会選択やゲーム理論の手法を深く掘り下げて検討していく.
2002年度は学部前期開講の「特別講義: ゲーム理論と政治」で省略した発展的話題や練習問題を中心に Morrow のテキストを勉強していく.テキスト内容の説明を主として講師が,練習問題解答の解説を学生と講師が担当する.参加者全員の積極的な質問やコメントを歓迎する.問題演習のほか,主要な結果と簡単な証明の理解を重視する.補習をときどき行う.(たいていは時間延長の形で行う.)
大学院個別演習の履修者には研究課題(より高度な練習問題など)と追加文献を与える.数週間に一度は研究の進み具合を報告に来てもらうほか,上記特別講義と学部演習への参加も原則として義務づける.
参考までに Morrow の目次を挙げておく.
学部の「ゲーム理論と政治」の Web page を参照.
微積分と確率に加え「ゲーム理論と政治」で講義される内容の理解を前提とする.非協力ゲーム理論の既習が望ましい.ミクロ経済学,数理経済学,公共経済学との関連も深い.
口頭試験・筆記試験・練習問題アサインメント・演習への貢献度・研究進展具合の報告などのうちのいくつかの組み合わせにもとづいて認定する.
学部演習の記録を参照してもらうことになるかな.